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2015年10月19日月曜日

Twin Reverb 135W の見分け方

Fender ツインリバーブはおそらく日本で一番多く使われているアンプではないかと思います。
その中でも、フェースプレート ( コントロール・パネル) が銀色で文字が緑色のシルバーフェースと呼ばれるツインリバーブが多いように思います。
実はこのシルバーフェースのツインリバーブも大まかに分けて3タイプあります。

A) マスターボリュームの付いていないタイプ
初期・中期のシルバーフェース
B) マスターボリューム付きで出力100W のタイプ
後期シルバーフェース
C) マスターボリューム付きで出力135W のタイプ
晩期シルバーフェース

最も音が良いのは A) のマスターボリュームの付いていないタイプです。
次が B) のマスターボリューム付きで 100W のタイプ。

マスターボリューム付きの 135W C) は出力の大きさもあり、扱いに工夫が必要となります。
最も重量が重いのも 135W です。

ヤフオクなんかを観ていますと、正直に 135W と標記して販売されていることが多いものの、中にはその辺のことをあえて触れずに販売されているものもあります。

シルバーフェースのツインリバーブが欲しい。しかし 135W はどうも扱いづらいという方のためにその見分け方をご紹介します。特に見分けづらいのがマスターボリューム付きの 100W と 135Wです。
マスターボリューム付き 135W のツインリバーブ

マスターボリューム付き 100W のツインリバーブ
上の写真は 135W と 100Wです。撮ったときの角度が異なり、違うアンプのようには見えますが、正面から見て見分けはつきません。
両方ともマスターボリュームが付いています。一番右端のポットがマスターボリュームです。

では次の写真を観てください。
バックパネルのスピーカー端子付近
上の写真はスピーカー・ケーブルを差し込む端子部分です。最下部に 135 WATTS RMS と記載されています。これが 135W のしるしです。 100W のツインリバーブはこの部分に 100 WATTS RMS と記載されています。

しかし、この部分の写真を掲載していないアンプであったり、この部分を見られない場合、以下の写真を見てください。

ツインリバーブ 135W のトランス
上の写真はツインリバーブ 135Wのシャーシーの底部です。右端に載っている黒く大きい塊が電源トランスです。その隣の左右に少し出っ張りのある黒い塊が出力トランスです。
注目してほしいのは電源トランスと出力トランスの間の隙間にはトランスはありません。

135W はパワーアンプがウルトラリニア接続という形式であるため、電源トランスと出力トランスの間の隙間にトランスがないのです。

100W はどうかというと下の写真をご覧ください。
ツインリバーブ 100W のトランス
上の写真はツインリバーブ 100W のシャーシーの底部です。右端に電源トランスが載っています。
その隣に小さめのトランスが載っています。出力トランスと形は似ているものの小ぶりです。このトランスがチョークトランスです。チョークトランスの左にある黒と銀色の塊が出力トランスです。

つまり、 ツインリバーブの100Wには必ずこのチョークトランスが付いているのです。 

シャーシーの底部を覗いてチョークトランスがなければ 135W ということになります。


 もしもシャーシー内部の回路を覗くことができたときの見分け方は次の2枚の写真です。
ツインリバーブ 135W のシャーシー内部
整流回路部分の拡大写真

上の二枚の写真は135W の回路部分です。整流回路と書いた矢印が指し示す部分にはダイオードが取り付けられています。4本のダイオードが正方形の形に並んでいます。そのダイオードにはノイズ取りのセラミック・キャパシターが1つずつ並列にとりつけられています。さらにダイオードの右隣に直方体のセメント抵抗が付いています。このセメント抵抗が付けられており、整流回路がこの形をしていたら 135Wです。

ツインリバーブ 100W のシヤーシー内部
上の写真は 100W の回路。整流回路の部分には3個直列つなぎのダイオードが2列、全部で6本のダイオードが付いています。セメント抵抗は付いていません。この方式の整流回路であれば 100W です。

どうでしょうか少しは見極める材料となったでしょうか。

最後に過去に修理させていただいた、ブラックフェースとマスターボリューム無しのツインリバーブの写真を掲載しておきます。
'64年製 ブラクフェースのツインリバーブ

'マスターボリューム無しのシルバーフェース・ツインリバーブ
ではでは
 Have a nice guitar life !





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